診断されたら最後、一生続く不治の病ですか? 将来、ちゃんとした大人になって自立できないってことですか?
違います。たしかに発達障がいは、「生まれつき」の原因で発生する、脳の機能障害です。でも、それだけで将来が決まってしまう、ということではないんです。誰でも、いろいろな人と出会ったり、いろいろなことを経験したりしながら成長するものですよね。でも、発達障がいがあると、成長発達にとって大切な経験での、「すれ違い」が発生しやすくなってしまうんです。
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すこしややこしいこと言ってしまいましたか?
たとえば、「自閉スペクトラム」という発達障がいがありますよね。これはいったい、どんな発達障がいなのでしょうか?
ここでは、比喩的に説明してみようと思います。
誰でも生まれつき、こころに「アンテナ」のようなものが備わっている、と考えてみてください。このアンテナは、相手が表情や身体の動きなどを使って発信している「心理的なメッセージ」を受信するためのアンテナです。
私たちはこのアンテナを使って、特に言葉はなくても、喜んでいるとか、悲しんでいるとか、怖がっているとか、怒っているとか、相手のこころの状態を感じとることができます。
でも、自閉スペクトラムがあると、このアンテナの働き方が独特なんです。敏感すぎたり、鈍感すぎたり、偏った特定ジャンルの情報ばかりを受信したり。それから、ラジオにはアンテナだけでなくて、調律ダイアルがついていますよね(最近、ラジオなんかあんまり見かけなくなりましたが)。アンテナが電波を感じとっても、ダイアルでちゃんと調律できなければ、きれいな音を聞くことはできません。発達障がいのある人のなかには、アンテナの感受性は正常だけれど、調律がうまくいかない、という人もいます。
アンテナはどうして重要なのでしょうか。それは、人間やその他の動物たちは、このアンテナを使って、相手が「敵」なのか「味方」なのかを見分けているからです。そして、「社会性の発達」ってつまるところ、敵と味方を見分けながら、世の中を渡り歩いていく力を身につけるってことだ、と考えることができるのです。
この判断って、動物にとっては命に関わる大切な判断です。本当は敵なのに味方だと勘違いしてしまったら、捕まって食べられてしまうかもしれないですよね。逆に、全ての他者を敵にまわしてしまっては、孤立してしまい、却って危険にさらされる事態となってしまいます。
人間の場合は、社会生活のなかで、過剰に緊張してしまったり、逆に不適切に近づきすぎたり、距離感を調節することができない、という問題が発生してしまうことがあります。そうなると、対人関係がギクシャクしてしまい、困ってしまうのです。
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